ゼロからスタート
私は中国に来た当初、你好(ニーハオ)谢谢(シィエシィエ)ぐらいしか単語は知らなかった。
それから4年の月日が経ち、今では簡単な接客や電話の受け答えなどをしていて、ふと自分は中国語をどうやって勉強したのだろうと思った。
全ての人にうまくいくかはわからないが、参考になる人がいれば嬉しい。
数字から学ぶ
最初は数字を1〜10まで言えるようにから勉強した記憶がある。
私は麻雀が大好きなため、感覚的にすぐに聞き取れた、使うことができたのだと思う。
麻雀で思い出したが、中国に来て1ヶ月ほど経った頃に中国語が上達しなくて中国学校に通おうと決意した。人の紹介や広告で何箇所か回ったが、提示されたレッスン料が1時間単位50元〜100元(当時の750円〜1000円)ほどだったことを覚えている。ただ50時間分をまとめて支払いをするため、中国に来たばかりなので中国元が全くなかった状態だったので断念。結局、広告で日式フリー雀荘を見つけ、麻雀三昧になったのもいい思い出だ。
仕事で必須な単語から覚えた
飲食店舗業務だったため、まずはメニュー全てを中国語で覚えることから始まった。
一通りのメニューのピンインと発音をスタッフに教えてもらいながら、発音を平仮名でメモした。
毎日現場で聞いて、使って、メモしての繰り返し。
気づいたら簡単な注文をとれるようになっていた。でも全てのメニューを聞き取れるようになり、発音できるようになったのは半年近くかかった気がする。
毎日使うものから覚えた
毎日の業務で必要な中国語はメニューを覚えた時と同じように、ピンインと読み方を平仮名でメモをしていった。後は基本、感覚で先回りして動くようにしていた。
特段、飲食店で使う中国語なんてほぼ決まっている。なぜならお客さんが必要なものは大概、注文、料理に関しての質問、予約、お皿、箸などの交換、お会計ぐらいだ。最悪、中国語がわからなくても同じ人間なので、顔と仕草を見ていれば、大体のことは感覚で理解できた。
後は感覚で聞き取った単語をメモして、後でスタッフや日本人の同僚に聞いて回ったことを覚えている。
難関だった電話対応
飲食店での現場仕事において、挫折しかけたのは電話対応だった。
飲食店での電話のほとんどが予約の問い合わせであったので、予約受付の定型分から勉強した。
でも、現場でお客さんの対応をしている際は、中国語がわからなくても表情や雰囲気などで意味を想像したりして、何とかしてきたが、電話対応は上手くいかなかった。
なぜなら、相手の顔や仕草が見えないから、音だけで意味を理解する必要があった。
電話番号や名前を聞き取れないなど問題はもちろん、仮に意味が理解できて、覚えた定型文を読み上げても発音が悪くて伝わらないことは日常茶飯事だった。
その度に中国人スタッフに代わってもらい、その中国人の話し方をメモした。
しかし2週間ほど毎日続けると耳が慣れて自然と聞き取れるようになった。また発音の方は同僚の日本人の電話対応を参考にした。同僚の中国語は正直、当時の私から聞いてもあまり上手ではなかった。でも彼は普通に電話対応をしていた。注意して聞いてみると、中国語の正しい四声や発音は完全無視して、中国語を日本語読みで通じていた。その代わり一言一言をハッキリ、ゆっくりと話していたので、自分でも意識してみた。
グローバルな上海と外国人というメリット
よくよく考えてみれば、我々は外国人でネイティブになれはずもない。幸いにも上海はグローバルな環境で日本人、欧米人、アジア人など多くの外国人が生活をしている。そのため、上海にいる中国人は外国人が話す下手な中国語に耳が慣れている人も多かった。なのでゆっくり話せば、何だかんだ大体の意味は伝わると思い、中国語に対して苦手意識がなくなったことを覚えている。
でも中には上海以外から人や外国人の話す中国語に慣れていない、中国人も多くいる。そのような人にはどんなにゆっくり話しても通じないケースもよくある。
その場合は、中国人スタッフに対応してもらうことも多々あるが、大体の人は外国人、日本人だから仕方がないなと理解して、許して貰っていることも多い。
まとめ
・数字や簡単な単語から覚える
・仕事で必要な中国語は日本語読み、平仮名でもいいから、毎日メモする。
・毎日続けていれば、嫌でも耳が慣れてくる。
・正しい発音や文法などは特段気にせず、一言一言、ゆっくりと話すようにする。
・外国人だからネイティブにはなれない、と開き直る。
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