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眠たい……今何時かな。
時計を見ると22時50分。
そろそろ寝るかなと思い、ベッドに入る。
朝、目覚ましで少し目が覚める。
時計を見ると6時。
「もう少し寝よう」
次に目が覚めた時には7時。
ベッドから起き上がったのが7時15分。
ここでふと思う。
私は何時間寝たのだろう。
昨日最後に時計を見たのは22時50分だった気がする。でも23時50分だったかもしれない。
起きたのも7時だったのか、7時15分だったのか曖昧だ。
そして結局、
「まあ8時間ぐらい寝たでしょ」
という結論になる。
でも——
「ちゃんと寝ているはずなのに、なんか調子が悪い」
肩が痛い。腰が重い。頭がスッキリしない。
8時間も寝たのに、なぜだろう。
もしかして途中で目が覚めたから? 睡眠の質が悪かったのか?
そう考えても答えは分からない。結局、そのまま1日を過ごしてしまう。
そんな中で試しに始めたのが、睡眠計測だった。
購入したのは Fitbit Inspire3。
睡眠・歩数・心拍数などを記録できるシンプルなスマートウォッチで、値段も1万円前後。他のスマートウォッチと比べると比較的手が出しやすい。

「ちゃんと寝た」の中身が違った
前回の記事では、「ちゃんと寝ているのに不調な正体」として、睡眠時間よりも睡眠中の回復が大切だという話を書いた。
以前の私は、
- 「7時間寝た」
- 「8時間寝た」
という時間だけで睡眠を判断していた。
でも実際に計測して見えてきたのは、睡眠は時間だけでは決まらないということだった。

Inspire3と連動しているFitbitアプリ(2026年5月にGoogle Healthへ自動アップデート済み。睡眠データはそのまま引き継がれた)では、以下の状態が確認できる。
| 睡眠ステージ | 内容 |
|---|---|
| 深い睡眠 | 体の修復・回復に最も重要 |
| 浅い睡眠 | 睡眠全体の大半を占める |
| レム睡眠 | 記憶の整理・脳の回復 |
| 覚醒状態 | 起きていた時間 |
| 寝つけていない状態 | 入眠前のまどろみ |
特に印象的だったのが途中覚醒だった。
自分では朝まで寝ているつもりでも、実際には毎晩何回も細かく目が覚めている。
逆に、睡眠時間がそこまで長くなくても、途中覚醒が少ない日は体が軽い。
つまり、
- 「寝たと認識している時間」
- 「実際に回復できている状態」
は別物だった。
睡眠データを見ると何が分かるのか
睡眠データを見ることで、自分の睡眠が理想からどれくらい離れているのかが見えてくる。
一般的な目安は以下の通りだ。
| 睡眠ステージ | 理想の割合 |
|---|---|
| 深い睡眠 | 約15〜25% |
| レム睡眠 | 約20〜25% |
| 浅い睡眠 | 約50〜60% |
| 覚醒時間 | できるだけ少なく |
もちろん個人差はある。
ただ自分のデータを見ていると、深い睡眠やレム睡眠が多い日は体が軽く、逆に覚醒時間が長い日は肩や首が重いという傾向が見えてきた。
不調の日には、それっぽい傾向が出ていた
睡眠だけで全てが決まるわけではない。
でもデータを見ていると、「今日は確かに崩れているな」という日には、ある程度共通点があった。
睡眠スコアが悪くなりやすい日
- 夜更かしした日
- 寝る直前に食事をした日
- スマホを長時間見ていた日
- 考え事が多かった日
睡眠の質が安定しやすい日
- 散歩や運動をした日
- 寝る時間と起きる時間が安定している日
- 就寝前に自然な眠気があった日
特に日中よく動いた日は、深い睡眠やレム睡眠が増えていることが多かった。
「やる気の問題」ではなくなった
一番大きかったのはここかもしれない。
以前は調子が悪いと、
「最近だらけているな」「気合いが足りないな」
と考えていた。
でも睡眠データを見ると、単純に回復できていないだけの日もある。
もちろん全てを睡眠のせいにするわけではない。ただ、精神論だけで片付けなくなった。
むしろ、「どうやったら回復できるのか」を考えるようになった。
これは自分にとってかなり大きな変化だった。
Fitbit Inspire3は「観察する道具」だった
使う前は「睡眠改善グッズ」というイメージだった。
でも実際は違う。これは、自分の状態を観察するための道具だ。
1か月使ってみて分かったことをまとめると、
- 途中覚醒が多い日 → 肩こりや腰痛が出やすい
- 夜に考え事をしていない日 → 寝付きやすい
- 深い睡眠・レム睡眠が多い日 → 体が軽い
- 体の痛みが強い日 → 睡眠の質も落ちやすい
これが分かるだけでも、起床後や就寝前の行動を変えてみようと思える。
データだけを見ても意味はない
正直に言うと、睡眠計測によって不調と睡眠の関係は見えてきた。でも、まだ完璧な改善方法は分かっていない。
一般的には以下が良いと言われている。
- 起床時間を固定する
- 朝日を浴びる
- 就寝前のスマホを減らす
- 日中に歩く
- 寝る直前の食事を避ける
でも実際には、夜更かしもするし、スマホも見るし、映画やアニメに夢中になることもある。朝も二度寝してしまう。
だから完璧にはできない。
それでも、体がスッキリしている日の方が気分はいい。だから気付いたことを少しずつ試している。
睡眠計測は所詮計測だ。
測っただけで解決はしない。でも、何が問題なのかを知るきっかけにはなる。
まず「現状把握」から始めてみる
睡眠改善というより、まずは現状把握からでいいと思う。
1週間測るだけでも、意外と自分の睡眠に対する認識のズレが見えてくる。
Fitbit Inspire3は、睡眠を感覚ではなくデータで見る入口としてかなり使いやすかった。

次の記事
今回はFitbit Inspire3で睡眠を計測して分かったことを紹介した。
次は睡眠以外の機能や実際の使い勝手など、Fitbit Inspire3そのもののレビューを書いてみたいと思う。


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