仕事を辞めて時間ができると、以前より本を読む機会が増えました。
会社員時代も本を読むことはありましたが、仕事や生活に追われていると、どうしても「すぐ役立ちそうな、または必要な知識を得るための読書」が中心になります。
しかし、ニート生活になってからは、すぐに役立つかどうかではなく、自分自身の考え方や人生観を見つめ直すために本を読む時間が増えました。
その中で出会った小説には、単なる娯楽ではなく、
「自分はどう生きたいのか」
「仕事とは何なのか」
「お金があれば人生は変わるのか」
を考えるきっかけになった作品があります。
今回は、ニート期間中に読んだ作品の中から、特に印象に残った小説を紹介します。
※この記事で紹介する本は、単純に「面白かった小説」ではなく、自分自身の価値観や考え方に影響を与えた作品です。
★人生・お金・働き方を考える小説
一億円のさようなら 白石 一文
もし1億円あったら、あなたは今の人生を続けますか?
主人公は、ある出来事をきっかけに、自分の人生や家族との関係を見つめ直すことになります。
1億円という大きなお金を手にしたとしても、人は本当に幸せになれるのか。
お金があれば自由になれるのか。
それとも、お金では解決できない問題があるのか。
そんな問いを投げかけてくれる作品です。
私自身、ニートになり「好きなように使える時間」を手に入れた中で、
「もし本当に十分なお金があったら、自分は何をしているのだろうか」
と考えさせられました。
資産形成やFIREを考えている人ほど、一度考えてみたいテーマだと思います。
三千円の使いかた 原田 ひ香
お金の価値観は、人によって違う
女性4世代を中心に、それぞれのお金との向き合い方を描いた作品です。
同じお金でも、
- 今を楽しむために使う人
- 将来の安心のために貯める人
- 家族のために使う人
など、立場によって考え方は変わります。
この本は、妻も読んだことで原田ひ香さんの作品を読むきっかけになった一冊です。
夫婦でお金について考えるきっかけになり、我が家の金銭感覚を整理するきっかけにもなりました。
お金の知識だけではなく、「自分にとってお金とは何なのか」を考えたい人におすすめしたい作品です。
運転者 未来を変える過去からの使者 喜多川泰
人生の見方を変えてくれた、自分の考え方の土台になった一冊
私が読書にハマったきっかけである作家の一人が、喜多川泰さんです。
喜多川泰さんの作品は、ストーリー形式で物語が進みながら、その中に人生や仕事についての学びが自然に組み込まれています。
Kindleで読むことができる作品は、ほとんど読んできました。
その中でも『運転者』は、自分の考え方に大きな影響を与えた一冊で、読み直しました。
主人公は、自分の人生を「運が悪い」と感じています。
しかし、不思議なタクシー運転手との出会いを通じて、過去の出来事や苦労に対する見方が変わっていきます。
この本を読んで印象に残ったのは、
「人生で起きる出来事を、どう受け取るか」
という考え方でした。
一見すると悪い出来事や遠回りに思える経験も、後から振り返れば意味を持つことがある。
現在の自分が、
「起きた出来事を別の視点から考えてみる」
という姿勢を持つようになったのは、この本から大きな影響を受けています。
また、この作品は中国語翻訳版もあるため、妻や妻の家族にも読んでほしいと思える一冊でした。
単なる自己啓発小説ではなく、人生との向き合い方を考えるきっかけになる作品だと思います。
福に憑かれた男 喜多川泰
人の人生を応援するということ
父親から受け継いだ小さな書店を舞台に、仕事の本質や人との関わり方を描いた作品です。
この本で特に印象に残ったのは、
「人の人生を応援する」
という考え方でした。
主人公は、ただ利益を追求するのではなく、目の前の人が少しでも良い方向へ進めるように関わっていきます。
仕事とは、単純にお金を稼ぐためだけのものではなく、誰かの人生を豊かにするためのものでもある。
この考え方が、自分の中に強く残りました。
というよりも、こういう生き方をしてみたいな、と考えた作品です。
そして、この本を読んだ時、自分自身の状況についても考えました。
現在の私は、仕事を辞めてニート生活を送っています。
以前のように会社という環境の中で誰かに価値を提供しているわけではありません。
そんな中で、
「今の自分にできることは何だろう」
と考えるようになりました。
もちろん、いきなり誰かの人生を大きく変えることはできません。
それでも、自分が経験してきたことや考えてきたことを発信することで、誰かが考えるきっかけになったり、少しでも前に進む助けになったりすることはできるかもしれない。
そう考えたことが、現在ブログを始めた理由の一つです。
そして、ブログで何を目指したいのかを考えた時、この本のテーマである「人を応援する」という考え方に行き着きました。
ただ、私の場合は主人公のように、人柄や感情によって誰かを応援するというよりも、
「なぜ人は動けないのか」
「どうすれば前に進めるのか」
を整理し、仕組みや構造によって変化をサポートする方が自分には合っていると感じました。
そこから、「構造で前に進むラボ」というブログ名を決めました。
正解を押し付けるのではなく、自分自身の経験を整理しながら、前に進むための方法を考える。
このブログの方向性を考えるきっかけになった、自分にとって特別な一冊です。
十角館の殺人 綾辻 行人
読後の余韻が素晴らしい、本格ミステリー
ミステリー作品のおすすめ動画をきっかけに手に取った一冊です。
孤島の館で起きる連続殺人事件を描いた、本格ミステリーの代表作。
発表された時代は古い作品ですが、読んでいて古さを感じませんでした。
謎解きの面白さ、展開、そして読み終わった後の余韻。
「何十年も前から読み継がれている理由が分かる」
そんな作品でした。
ミステリー好きにはたまらない、小説に没頭できる一冊です。
神様の定食屋 中村颯希
料理は味だけではなく、人の想いを届けるもの
料理を通じて、人と人とのつながりを描いた温かい作品です。
この本で印象に残ったのは、
「料理は単なる商品ではなく、作った人の想いや記憶を届けるもの」
という考え方でした。
私は以前、飲食業で働いていた経験もあり、料理を提供することは、単純にお腹を満たすだけではなく、人との時間や思い出を作る仕事でもあるのだと改めて感じました。
また、人は一人で生きているわけではなく、多くの人とのつながりの中で生きていることを考えさせられる作品です。
マイクロスパイ・アンサンブル 伊坂 幸太郎
小さな出来事が、誰かの人生につながっている
新幹線に乗る前、駅の本屋で偶然手に取った一冊です。
現実世界で暮らす人々の物語と、小さな世界で活動するスパイたちの物語が交差していく、不思議で温かみのある作品。
最初は別々に進んでいるように見える2つの世界が、少しずつつながっていく展開が印象的でした。
伊坂幸太郎さんらしい独特のユーモアがありながら、読み進めるうちに「人とのつながり」や「偶然の意味」について考えさせられます。
特に、物語の最後にそれぞれの出来事がつながっていく瞬間は見事で、
「何気ない出来事にも、まだ自分が気づいていない意味が隠されているのかもしれない」
そんな余韻が残りました。
人生でも、その時は何の意味もないと思っていた経験や出会いが、後になって大きな意味を持つことがあります。
自分では気づかない小さな出来事の積み重ねが、誰かの人生や未来につながっている。
そんなことを感じさせてくれる一冊でした。
今回紹介した7冊
今回紹介した本をまとめています。
気になる作品があれば、ぜひ手に取ってみてください。
📚 人生・お金・働き方を考える本
📖 ミステリー・物語を楽しむ本
- 『十角館の殺人』
- 『神様の定食屋』
- 『マイクロスパイ・アンサンブル』
まとめ
今回紹介した本は、私にとって単純に「面白かった小説」ではありません。
お金、仕事、人生、人とのつながり。
それぞれ違うテーマですが、共通しているのは、
「自分はどう生きたいのか」
を考えるきっかけを与えてくれたことです。
ニート期間という、普段なら不安になる時間の中で、本を読むことで自分自身と向き合う時間を作ることができました。
また、本を読む環境として、以前より活用するようになったのがAmazon Primeでした。
電子書籍や読書サービスを活用することで、時間がある時に気軽に本と出会える環境を作ることができます。
私自身、海外生活の中でも日本のサービスを利用する機会が多く、Amazon Primeは現在も継続して利用しています。
詳しくは別記事でまとめています。
Amazon Primeは海外在住でも価値がある?中国生活で感じた本当のメリット【7年以上利用】

もし人生の方向性に迷っている人、少し立ち止まって考える時間が欲しい人がいれば、今回紹介した本をぜひ手に取ってみてください。
読書は、すぐに人生を変えるものではありません。
しかし、自分の考え方を整理し、次の行動を考えるきっかけにはなるかもしれません。


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