仕事を辞めてから、あっという間に一年が経った。
退職した当初は、「これからどうなるのだろう」という不安もあった。一方で、毎日会社へ行かなくてもいいという解放感も大きかった。
安定した収入があるわけでもない。一生FIREできるほどの資産を手にしたわけでもない。将来のことに対して保証できるものは何一つもない。
それでも振り返ってみると、この一年は決して空白で無駄ではなかったと思っている。
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健康、価値観、AI、ブログ、転職活動、人生設計。一年間を思い返すと、思っていた以上に多くのことへ挑戦し、多くの失敗もしながら、自分なりのペースを探していた。
今回は、ニート生活一年を振り返り、この一年で何をして、何を感じ、何を学んだのかを整理してみたい。同じように退職を考えている人や、現在無職期間を過ごしている人の参考になれば嬉しい。
結論から言うと、この一年で一番の反省は、「行動したこと」と「結果を出したこと」を混同していたことだった。その話は後半で詳しく書くとして、まずは一年の流れから振り返ってみたい。
ニート生活1年はこんな一年だった
まずは、この一年を時系列で振り返ってみる。こうして並べてみると、思っていた以上に色々なことへ挑戦していたことに気付いた。
| 時期 | 主な出来事・取り組み | 気づき・変化 | 課題・未達 |
|---|---|---|---|
| 2025年7月 | 上海で退職。ニート生活開始。生活防衛資金を確保し、本格的な無職生活へ。 | 仕事中心ではなく、自分中心の生活を始める。 | 生活リズムが安定せず、将来への漠然とした不安があった。 |
| 2025年8月 | 日本へ一時帰国(約1か月一人暮らし)。妻の在留資格申請。日本移住の準備。AIとの壁打ちを始める。 | 外圧がないと行動できない自分に気付く。「自由=何でもできる」ではないと実感。 | 生活サイクルがめちゃくちゃになった。自制心だけでは生活は整わなかった。 |
| 2025年9月 | 上海へ戻る。生活習慣の再構築。宅建・HSKの勉強開始。 | 習慣化への意識が高まる。健康にも目を向け始める。 | 体重80kg到達。脇腹・背中の痛みが出始める。 |
| 2025年10月 | 青島旅行。転職活動を少し開始。不動産検索・断捨離。価値観ワーク。AI活用が本格化。 | 思考整理や文章作成にAIを活用。「考える力」が整理され始める。 | 行動より設計が先行。体重増加・肩や腰の違和感も悪化。 |
| 2025年11月 | シンガポール旅行。ブログ再開を模索。健康を意識した運動を再開。 | シンガポールで昔の人との再会を楽しみ、自分の好きな環境を再確認。 | 在留許可の先行きが不透明。ブログは方向性が定まらず不発。将来の先行きが決まらず、転職活動も先延ばし。 |
| 2025年12月 | 湄洲島(媽祖様)旅行。ジャーナリング管理をOneNoteからNotionへ移行。 | 朝ルーティンが固定化。人生を「管理・設計」する考え方が定着。 | 肩こりが慢性化。管理項目が増えすぎる。 |
| 2026年1月 | 転職活動本格準備。職務経歴書作成。アルバイト数回。20時間断食・健康実験開始。 | 「改善は実験で行う」という考え方が定着。 | 体重82kg。健康改善と転職活動の両立に苦戦。 |
| 2026年2月 | 転職活動本格化。応募・面接開始。内定1社獲得(辞退)。ブログ再開。 | 人間関係や価値観を再整理。 | 妻の在留資格問題もあり、日本移住計画が停滞。 |
| 2026年3月 | ブログを本格再開。宅建と中国語の勉強をストップ。改善版ルーティンを開始。 | 「完璧より継続」を重視するようになる。 | 転職活動へのモチベーションが低下。 |
| 2026年4月 | 日本一時帰国。在留資格不許可確定。Note毎日更新開始。転職活動を停止。 | 「自由な時間を大切にする人生」が本当に望む生活だと確信。 | 在留資格不許可。将来への不安が高まる。 |
| 2026年5月 | ブログ・Note継続。ブログ導線設計・資産設計。 | 「収益化には記事だけでなく仕組みが必要」と理解。 | 設計に時間を使いすぎて手が止まる場面が多かった。 |
| 2026年6月 | ニート生活1年。ブログ週2日更新・Note毎日更新継続。クラウドワークス開始。 | 自由に生きたい理由、自分の価値観、得意・不得意がほぼ言語化できた。健康・習慣・思考・発信が一つの仕組みとして繋がった。 | 収益化はまだ道半ば。これからブログ・Noteに対して「価値を収益へ変える」ことを目標にする。 |
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この一年で挑戦・試したこと
一年を振り返るまでは、「何となく過ごしていただけだったかな」と思っていた。しかし、こうして書き出してみると、挑戦していないどころか、数え切れないほどの実験を繰り返していた。
健康
散歩、筋トレ、ストレッチ、20時間断食、水を毎日1.5〜2L飲む、プロテイン、Fitbit導入、睡眠改善、体重管理、姿勢・体の使い方、腰痛・肩こり改善、食生活改善。
学習
宅建、HSK、読書、AI活用、読書習慣、囲碁、クレヨンお絵描き。
発信・副業
ブログ再開、Note毎日更新、クラウドワークス開始。
思考整理
ジャーナリング、Notion、マンダラチャートで年間目標の設計、AI壁打ち、年間・月次・週次の記録と振り返り、日々の記録と振り返り。
お金・仕事
投資・FX継続、ブログ収益化の勉強、転職活動、日本移住計画。
こうして並べてみると、この一年は決して「何もしなかった一年」ではなかった。健康も、お金も、働き方も、人生も。思いついたことは、とりあえず試してみる。そんな一年だったように思う。
もちろん、どれも成功したわけではない。むしろほとんどが失敗。というよりも、全てが道半ばだということ。
それでも、この一年で身についた一番大きなことは、「改善は一度で終わるものではなく、小さな実験の積み重ねなんだ」という考え方だった。
昔の私は、「これをやれば人生が変わる」という正解ばかり探していた。しかし今は違う。少し試してみる。合わなければやめる。良ければ続ける。その繰り返しが、自分に合った生活を作っていくのだと考えるようになった。
この一年で変わったこと
一年という時間は短いようで長い。毎日一緒に生活していると、自分ではほとんど変わっていないように感じる。しかし、退職前の自分と比べてみると、良くなったこともあれば、悪くなったこともあった。
| 項目 | 退職前 | 1年後 |
|---|---|---|
| 睡眠 | 疲れが残りやすかった | 睡眠の質が改善した |
| 腰痛 | 慢性的 | 以前より改善した |
| 肩こり | あまり気にならなかった | 慢性的になった |
| 膝 | 特に問題なし | 違和感を感じるようになった |
| 老眼 | 気にならない | 本やスマホの文字が滲むようになった |
| 白髪 | 少なかった | 一気に増えた |
| 体重 | 74kg | 80kg |
| 食生活 | 仕事が中心で時間がバラバラ。食べない日も多かった | 食べ過ぎることが増えた。毎日、夜は嫁と食べるようになった |
| 水分補給 | あまり飲まなかった | 毎日1.5〜2L飲むようになった |
| 発信 | ほぼしていない | ブログ・Noteを再開し継続 |
| AI | 検索の延長上 | 思考整理に欠かせない存在になった |
| 人間関係 | 毎日職場で会話 | 人と会う機会は大幅に減った。好きな人だけと関わるようになった |
| 価値観 | 仕事中心 | 自由・健康・夫婦の時間を重視するようになった |
| 将来への不安 | 仕事のストレス | 生き方・お金の不安へ変化 |
| 転職 | まだ余裕があった | 年齢による厳しさを強く感じるようになった |
| 幸福度 | あまり高くなかった | 高くなったが、快適さゆえに転職など環境が変わる挑戦がしづらくなった |
こうして見ると、決して良いことばかりではない。年齢による体の変化もあれば、生活環境が変わったことによる変化もある。それでも、この一年は「自分を知る一年」だったと思う。
良くなったこと
一番良かったのは、生活習慣が整ったことだ。
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睡眠を優先するようになり、水を飲む習慣ができた。散歩や筋トレ、ストレッチも生活の一部になった。腰痛も以前より改善し、自分の体と向き合う時間が増えた。
また、AIとの出会いは人生を大きく変えた。文章を書くこと。思考を整理すること。ブログの設計を考えること。以前なら一人で何時間も悩んでいたことを、AIと壁打ちすることで整理できるようになった。
ブログやNoteも継続できるようになった。以前の私は、「書きたいことはあるけれど、まとまらない」下書きで終わることが多かった。今では毎日発信することが当たり前になっている。
そして何より、自分の価値観がはっきりした。
自由な時間。健康。妻との時間。一人で考える時間。お金はもちろん大切だ。しかし、お金のためだけに働く人生は、自分が本当に望む人生ではないことにも気付いた。
悪くなったこと
もちろん、悪くなったことも少なくない。
一番分かりやすいのは体重だ。74.2kgだった体重は、一時81kgまで増えた。自由な時間が増えたことで、食べ過ぎる日も多くなった。
また、肩こりや膝の違和感、老眼、白髪など、年齢を実感する出来事も増えた。
そして、人と会う機会が極端に減った。私は一人の時間が好きなので苦痛ではない。それでも、人と話さない期間が長くなると、考え方や情報が偏ることは実感した。また身なりも気にしなくなる。
さらに大きかったのは、転職活動だ。一年経ち、30代最後の年となった。一年前よりも転職市場は厳しくなっている感覚になる。「もっと早く動いていれば」という気持ちになることもある。そして、自分の選択に後悔しそうな不安もある。
そして、一番意外だったこと。それは、今の生活が快適すぎることだった。
毎日、自分のペースで起きる。散歩をする。読書をする。ブログを書く。妻と夕食を食べる。この生活は本当に幸せだ。
だからこそ、新しい仕事や未知の環境など、ストレスが予想される挑戦へ踏み出すことが以前より難しくなった。自由は幸福を与えてくれる。しかし同時に、現状維持を選びやすくする面もある。これは、この一年で初めて気付いたことだった。
変わらなかったこと
一方で、変わらなかったものもある。
一人の時間が好きなこと。考えすぎる性格。FIREしたいという目標。在宅で生活したいという夢。海外が好きなこと。麻雀が好きなこと。
このあたりは、一年前とほとんど変わっていない。変わらなかったということは、それだけ自分の軸なのだと思う。
この一年で一番の反省点
一年を振り返って、一番の反省点は、
「行動したこと」と「結果を出したこと」を混同していたことだった。
この一年、本当に色々なことへ挑戦した。ブログを書いた。Noteを毎日更新した。宅建の勉強もした。HSKの問題集も解いた。健康改善も続けた。
こうして並べると、何もしていなかった一年ではない。しかし、冷静に振り返ると、多くは途中までだった。
例えば宅建。毎日テキストを読み、問題集も解いた。それでも受験はしていない。元々、何となくあったら便利なんだろうなと思い、始めたものだ。
HSKも同じだ。中国語は勉強した。問題集も解いた。でも試験を受けていない。日常生活の中国語の単語が増えればいいと思っていた。
ブログもそうだった。記事は増えた。設計も考えた。それでも収益という結果には、まだ届いていない。とりあえず、始める、ということを意識したからだ。
つまり私は、準備することは続けられた。しかし、成果を測れる場所まで進めなかった。
もちろん、準備は無駄ではない。この一年があったからこそ、生活習慣も整った。ブログを書く力も付いた。AIも使いこなせるようになった。価値観も整理できた。
でも、準備だけでは人生は変わらない。試験なら申し込む。ブログなら収益を発生させる。挑戦するなら、結果が出る場所まで行く。そこまでやって初めて、「成功だったのか」「失敗だったのか」を判断できる。
これは、この一年で得た一番大きな反省だった。
この一年で一番学んだこと
仕事を辞めた一年は、人生の空白期間ではなかった。むしろ、自分と向き合えた一年だった。
健康を見直した。生活習慣を整えた。価値観を整理した。AIという強力な相棒にも出会えた。
もちろん、収益という結果はまだ出ていない。転職活動も終わっていない。だから、この一年を成功だったとは言えない。でも、失敗だったとも思わない。
人生には、「結果を出す一年」と「土台を作る一年」があるのだと思う。私にとって、この一年は間違いなく後者だった。
だから次の一年は違う。土台を作るだけではなく、その土台の上で結果を出す一年にしたい。ブログで収益を出す。挑戦したことを、成果につなげる。それが、次の一年のテーマである。
もし今、退職を考えている人や、無職期間を過ごしている人がいるなら、一つだけ伝えたい。
焦って人生を変えようとしなくてもいい。でも、小さくても何か一つだけ積み上げ続けてほしい。一年後に振り返ったとき、その積み重ねは必ず自分の財産になっているはずだからだ。
これは、自分に対する鼓舞でもある。
一年後、この記事を読み返した自分が、「あの時書いたことは実現できた」と笑えるように、また今日から積み重ねていこうと思う。



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