仕事を辞めたい。
しばらく休みたい。
でも、本当に辞めて大丈夫なのだろうか。
私も退職する前は不安だった。
仕事を辞めた後、お金は大丈夫か。次の仕事は見つかるのか。色々考えていた。
でも今振り返ると、退職前にやってよかったことがいくつかある。
今回は、私がニート生活に入る前に実際に準備したことを書いてみたい。
まずやったのはお金の確認だった
最初にやったことは、お金の確認だった。
現在の資産はいくらあるのか。毎月どれくらい生活費がかかるのか。年間ではいくら必要なのか。
まずは、この3つを書き出した。
私の場合、当時の総資産は約1,500万円だった。内訳は、投資資産が約1,000万円、現金が約500万円。
もちろん、投資資産を生活費に使うつもりはなかったので、「現金だけでどれくらい生活できるか」を基準に考えた。
生活費についても計算した。当時、私が負担していた生活費は家賃を含めて月15〜20万円程度。年間では約200〜250万円ほどになると見積もった。さらに、日本への引っ越し費用など、一時的に大きなお金が必要になる可能性も考え、約200万円ほどを別枠で見込んでいた。
その結果、「現金だけでも約2年間は生活できる」という結論になった。
もちろん、その間に仕事を見つけることもできるだろうし、本当に困れば投資資産を取り崩す選択肢もある。そこまで考えたことで、「すぐに生活できなくなる」という恐怖はかなり小さくなった。
仕事を辞める不安の多くは、お金に対する漠然とした不安だったのだと思う。
ちなみに、我が家は夫婦で財布を分けているため、この資産には妻の資産は含めていない。また、妻は仕事を続けており、食費などを負担してくれていた。そのため、「生活費をすべて自分一人で賄わなければならない」という状況ではなかったことも、安心して退職を決断できた理由の一つだった。
妻の理解を得る
結婚している人なら、パートナーの理解は大切だと思う。
幸い、私の場合は妻がすぐに賛成してくれた。元々、仕事によるすれ違いもあり、一緒に過ごす時間が増えることを喜んでくれた。また、日本で暮らしてみたいという妻の希望とも一致していた。
資産状況や今後の計画、どこまでお金が減ったら働くのかなども話し合った。話し合う時にはマインドマップを使った。
一人で考えている時よりも、不思議と安心感が増したのを覚えている。
その反面、こんなにすんなり了承するも、嫁としてどうかと思ったのだが。
最悪のケースを先に考えておいた
在留資格が下りない。日本に帰れない。就職できない。お金が足りなくなる。
考えられる最悪のケースを一度全部出した。そして、それぞれに簡単な答えを用意した。
在留資格が下りなければ、その時にまた考える。お金が足りなくなれば働けばいい。就職できなければアルバイトでもいい。
完璧な答えではない。それでも、
「なんとかなるか」
と思えるだけで不安はかなり小さくなった。
退路を残して辞めることを意識した
私は会社への不満を退職理由にはしなかった。日本にいる親の健康面を理由にした。
ありきたりな理由かもしれない。でも、それで十分だった。
もし将来戻ることになったとしても、
「親の問題が落ち着きました」
と言える。
会社や上司への不満を全部ぶつけて辞める方法もある。でも私は、戻れる道を残しておきたかった。
背水の陣で挑戦するより、逃げ道を作っておく方が自分には合っていた。実際、最悪の場合は前職に頭を下げて戻ることも考えていた。
でも、頭を下げたところで戻れない可能性も十分あるのだが。
実際、退職後、想定通りに進んだことはほとんどなかった。
日本への移住も予定通りには進まず、転職活動も思うようにはいかなかった。
それでも、「こうなったら働く」「こうなったら前職に相談する」と最初から決めていたおかげで、大きく慌てることはなかった。
最悪のケースを考えることは、不安を増やすためではなく、不安を小さくするための準備だったのだと思う。
退職後の楽しみを先に作った
7月は生活習慣を整える。8月は日本へ行く。9月は新しいことを始める。10月は妻との時間を楽しむ。
そんな感じで一年分の予定を考えていた。
もちろん、実際はほとんど予定通りにはならなかった。でも、不安よりもワクワクの方が大きくなった。
それだけでも、退職前に準備した価値はあったと思う。
また、朝活、ブログ、読書、運動、ジャーナリングなど、新しい習慣ができた。
振り返ると、「何をするか決めてから辞めたこと」は、想像していた以上に大きかったと思う。
おわりに
私に必要だったのは覚悟ではなかった。
お金。理解者。最悪の想定。逃げ道。そして楽しみ。
この5つがあったから、安心して仕事を辞めることができた。
今振り返ると、仕事を辞めること自体よりも、その前の準備の方が大切だったと思う。
もし今、退職やニート生活を考えているなら、まずは「辞めるかどうか」を考える前に、安心して挑戦できる土台を作ることから始めてみてほしい。
次に実際の私がこの1年間の生活を公開したいと思う。




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